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--- R1100S シリンダーヘッドオーバーホール ---

私のR1100Sは、1998年12月25日に新車で納車され7年が経過しました。走行距離は、公道を約10,000km、サーキットを約10,000km、トータル でおよそ20,000kmくらいではなかろうかと思われます。(^_^;) エンジンに特に不具合はありませんが、なんとなく気持ち良さは薄れて いました。2005年11月26日にユウさんに乗って貰い、エンジンの へたりについてアドバイスをいただきました。「よっしゃ、FCR化は置いといて、こっち先にやんべ!」ということでスタンホープの にしださんに相談してみると、「自分でやってみる?」というお言葉。ということで、このレポートになりました。

バラシ

1月28日は、BT-090での初走行でした。
翌1月29日にお店に持ち込んで腰上をバラシました。
2度と動かないんじゃなかろうか・・・。
と、ふと思いました。

完了

ボルトを次々に緩めていけば良いワケじゃないです。
圧縮上死点を出したり、バラす順番があったりするので
にしださんに教えていただきながら進めます。
にしださん、結構詳しいです。

更に分解

外したヘッドからカムホルダーを外し、
バルブも取り外します。

燃焼室の様子

左側がインテーク、右側がエキゾースト。

バルブ清掃

ボール盤にワイヤーブラシを付けて、バルブを押し付けてカーボンを除去します。

インテークバルブ

耐水ペーパー+手で落ちるような汚れではありません。

同じくインテーク側

弱く押し付けても汚れが落ちず、強く押し付けるとバルブの表面が溶ける心配があり 微妙な力加減が必要です。

エキゾーストバルブ

インテーク側より高温になるエキゾースト側の汚れを落とすのは、 更に大変です。(-_-;)

同じくエキゾースト側

別のR259エンジンのバルブを見ましたが、
これと同じような感じでした。

ピストン

これが綺麗なのか汚いのか判りません。
にしださん曰く、まあまあ綺麗な方とのこと。
ちょっとだけ綺麗な手前がインテーク側。

ピストン磨き

バルブと同じ方法で磨きます。
バルブより溶けやすいので、優しく押し付けます。

完了

ピストンリングの溝は、マジックリン+真鍮ブラシで
綺麗に仕上げます。

燃焼室

燃焼室のカーボンは、リューターに筆型のワイヤーブラシを付けて少しづつ取り除いていきます。

EX側バルブシート

カーボンを噛み込んでいます。
これが正しい圧縮を妨げている可能性があります。

カーボン落し完了

この状態で、マジックリン+毛ブラシで脱脂洗浄します。

ポートの段差

インテークポートの機械加工面と鋳肌面との境目は、面が繋がっておらず手で触ると出っ張りがあります。
また、バルブシートとヘッド本体のポートには明確な段差があります。(バルブシート側の径が小さい。)

ポート加工

手前側の黄色のマーキングは、にしださんが削り方を
指示してくれたところです。
←実際に見本を示してもらってるところ。

私は左手に軍手をして、リューターの軸を左手で保持して加工しました。

ポート加工完了

ポート形状を変えることはせず、ただただ表面の
段差を取り滑らかにします。
リューター削っては指先で触って凹凸を確認する。
を繰り返します。

ワイヤーブラシで磨き

何種類かのワイヤーブラシを駆使して、リューター目を
潰してピカピカに仕上げます。

完成

ヘッド(ポート)を削る時はゴリゴリと低い音がして、バルブシートを削る時はチリチリと高い音がします。 境目を削る時は、音で聞き分けるようにします。

インテークポート

さあ、効果はあるんでしょうか?
(今日現在、まだ走ってません。)

エキゾーストポート

リューターが届かないところに鋳肌が残っていますが、
排気側ですから気にしないことにしましょう。
いやっ、しません。

インジェクション側から見て

リューターをかけていないところも、ワイヤーブラシで
磨いてあります。

エキパイ側から見て

同様にピカピカに。

バルブシートのアップ

バルブシートとポートの径を合わせ段差を無くすために、バルブシートをテーパーに削ります。 バルブシートの強度を保つために、燃焼室側の径は変えません。

640×480

一旦、終了

お店で出来る加工は、一応これでおしまい。
バルブ周りの加工をして貰うため、内燃機屋さんに
送ります。

--- 内燃機屋さんでバルブ周りの加工 ---

バルブ

摺り合わせって、摺って合わせるんでしょうか?
当り面がはっきり判りますね。

シートカット

バルブシートは3種類の角度でカットされ、中央の面が
バルブと当るように摺り合わせされています。

640×480

ヘッド面出し

シリンダーヘッド下面の平坦を正確に出す作業です。
定盤に240番の耐水ペーパーを貼って、ヘッドを90度
づつ回転させながら研いでいきます。

加工前

ガスケットが当っていた痕が残っています。

加工後

こんな感じになります。
効果は無い(判らない)かも知れないけど、
綺麗になると気持ちいいね。

シリンダー上面

FLAT TWINの場合、上面じゃなくて外面ですか?

頑張れば

圧縮比、上がるかもです。

バルブスプリング周り

ここに写ってる部品は何もしてません。
バルブコッター、ひとつでも無くすと組めません。

バルブ組付け

バルブの位置は互換があるはずですが、一応内燃機屋さんから上がって来た位置を変えずに組みました。

また、バルブステムオイルシール(\520×8個)は、全て新品に交換しました。

当然ながら、エンジンオイルを塗りながら組付けます。

ウルトラ綺麗

頬擦りしたくなります。

ピストン&シリンダー組付け

クランクケースとシリンダーの間は、液体ガスケットのみです。 シリンダーの下部にピストンのピストンリング部分だけを入れ、一体のままスタッドボルトに差込みます。
コンロッドスモールエンドにピストンピンとピストンピンクリップを組んだら、あとは押し込むだけ〜。

シリンダーヘッド組付け

カムホルダーを付けたヘッドを組みます。
全てのボルトをトルクレンチで締めます。
カムスプロケットは「間違った」じゃ済まないので、
にしださんが組んでくれました。

640×480

えー、完成

全ての部品を組み、いよいよセルボタンを押す瞬間です。
まず、プラグを外した状態でオイルプレッシャーランプが消えるまでクランキングします。
スムーズにクランキングし、数秒でランプが消えました。にしださんは、「同じ時間、もう一度。」との指示。
再度、数秒のクランキングをしてプラグを付けました。

セル一発!

セルモーターの音は、瞬時に排気音に変わりました。
まるで完全に暖機されたエンジンの様に安定したアイドリングを刻みます。

みんな嬉しそうにしてくれました。
オーバーホールの効果は、 筑波で見せてもらうことにしましょう。(^_^)v

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